チグリスとユーフラテス

毎日1度は集中豪雨に出会うような　変な毎日で
洗濯物が乾かない、なんていうよりもっと切実なのが
この湿気！！

うんざりしているけど、その気分を忘れさせてくれるのが
この本！

荒井素子
「チグリスとユーフラテス」

ブックオフでなにげに見た本
裏書きで速攻買い求めて

面白くて一気に読み上げた

この本をまだ読んでいない人は
是非　お勧めだ

以下は　多少ネタバレになるけど

この本の奥行きの深さと
感動を損なう物ではないので
まあ、私の覚え書きとして残しておこう

地球の人口が爆発的に増えて
他の惑星に移民船を出し　惑星の植民地を建設する

その9番目の植民星「ナイン」
その星にまつわる年代記。。

コールドスリープから　突如目覚めさせられた
「マリア・D」「ダイアナ・ナイン」
「関口朋実」
そして彼女を起こした人　　老婆「ルナ」

ルナはどうして彼女たちを選んで
コールドスリープからおこしたのか？
おこされた彼女たちがとった行動とは？

 

ルナは　惑星ナインの最後の子供
そして彼女は　その立場故に
次々と復讐と称して
コールドスリープの　特権階級の人を
起こしていく

その彼女らの手記を読む最後の
覚醒者　「レイディ・アカリ」

人類が滅び　植民事業は失敗となる
惑星　ナイン

アカリとルナ
彼女たちは　どのように夢と希望を繋いでいくのか

そして最後に生き残る物は
ここに
題名となる
「チグリス」「ユーフラテス」がわかるだろう

胸がふさがれるような悲しさと
しかしこの救いのない世界から
新たな希望を見いだしていく課程は
感動をもたらせてくれる

良い本に久々に出会えて
嬉しかった